7~9月がピーク 2024年07月18日 14時33分

ピクテ・ジャパン・ストラテジスト糸島孝俊氏
 今年の日本株は7~9月がピークで、その間の日経平均株価は3万9000~4万3000円のボックス相場で推移するだろう。目先の調整を経て、9月に向け高値圏を目指す展開が考えられる。
 株価上昇の要因は米株高と円安、日本の長期的な金利高への期待感で、この三つが好循環している。米国の成長株にけん引され、足元はトランプ前米大統領の大統領選再選を見越した「トランプ・トレード」が加速。日銀は7月末の金融政策決定会合で国債買い入れ減額の具体策を示す方針だが、緩和的環境の維持が見込まれ、円安が株高のドライバーとして継続する。利上げは株式市場にネガティブだが、金融セクターの割安株には好材料だ。
 短期的には、米大型成長株の上昇一服や為替介入により、調整局面入りの可能性も出てきた。秋以降は自民党総裁選や米大統領選を控え、日米の政治状況を見極めたいとの市場心理が働き、頭が重くなるだろう。

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