〔東京外為〕ドル、148円前後=売り一巡後はもみ合い(30日午後5時) 2025年07月30日 17時02分
30日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、午前中の売りが一巡した後は1ドル=148円前後を軸にもみ合った。実需筋の売りや津波警報などに圧迫されて147円台後半に下落する場面もあったが、終盤は148円前後で下げ渋った。午後5時現在、148円06~06銭と前日(午後5時、148円54~62銭)比48銭のドル安・円高。
前日の欧州時間から米国時間の序盤にかけて、ユーロ圏経済の先行き不透明感を背景とするドル買い・ユーロ売りが影響し、ドル円は148円30銭台から148円80銭付近まで上昇。6月の米雇用動態調査(JOLTS)が市場予想を下回ると、再び148円30銭台まで下落した。
東京早朝はおおむね148円40~50銭台で推移した。午前9時以降、五・十日要因に基づく実需筋の売りが優勢となり、仲値に向けては147円90銭近くまで値を下げた。また、ロシア・カムチャツカ半島付近の大地震を受けた津波警報を受け、「リスク回避的なドル売り・円買いも出たようだ」(FX業者)とされる。
正午に向けては148円前後で下げ渋った。昼すぎに147円80銭台に下落する場面もあったが、夕方にかけては148円前後を軸に狭いレンジで推移した。「津波警報や軟調な日経平均の値動きが圧迫要因にはなった」(為替ブローカー)ものの、結果的には「影響は軽微で、FOMCや日銀決定会合を控えた調整的な取引が多かったのではないか」(運用会社エコノミスト)との声が聞かれる。
ユーロも終盤、対円は下げ渋る。対ドルはもみ合い。午後5時現在、1ユーロ=171円06~07銭(前日午後5時、171円66~68銭)、対ドルでは1.1553~1554ドル(同1.1554~1554ドル)。