〔米株式〕NYダウ続伸、188ドル高=ナスダックは安い(23日午前) 2025年07月23日 23時09分
【ニューヨーク時事】23日午前のニューヨーク株式相場は、日米関税交渉の合意を受け、米国とその他の国・地域との交渉も加速するとの期待が高まり、続伸している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比188.10ドル高の4万4690.54ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が12.30ポイント安の2万0880.39。
トランプ米大統領は22日夜、日本との関税交渉が合意に達したと発表。日本からの輸入品に課す相互関税は15%とし、自動車・同部品関税を27.5%から15%に引き下げる。一方、日本側はコメの輸入枠の拡大と、最大5500億ドル(約80兆円)の対米投資を確約する内容で、米国にとり、これで5番目の貿易相手国との合意となった。新たな関税率の発動期限とした8月1日を前に、米政府は各国・地域との合意を急いでおり、翌23日に欧州連合(EU)と協議するほか、来週は中国と3度目の直接交渉を予定している。
市場はまた、本格化する4~6月期の米企業決算にも注目。この日の取引終了後には、株高をけん引してきた超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン」の一角を担うグーグル親会社のアルファベットとテスラが業績を発表する。主要な米株価指数は軒並み最高値圏で推移しており、期待外れの結果となれば利益確定の売りが膨らむとの警戒感も強い。
個別銘柄を見ると、業績見通しが失望されたテキサス・インスツルメンツが12.4%安と急落。半面、大幅減益決算を発表し、前日に8%超安と売り込まれたゼネラル・モーターズ(GM)は反発している。