〔NY外為〕円、146円台半ば(23日朝) 2025年07月23日 22時08分
【ニューヨーク時事】23日午前のニューヨーク外国為替市場では、日米貿易合意を受けた日銀の利上げ観測などを背景に円買い・ドル売りが先行し、円相場は1ドル=146円台半ばに上昇している。午前9時現在は146円40~50銭と、前日午後5時(146円62~72銭)比22銭の円高・ドル安。
トランプ米大統領は22日(日本時間23日)、日本との関税交渉が合意に達したと発表。日本からの輸入品に課す相互関税を15%とし、現在25%が上乗せされ27.5%になっている自動車・自動車部品関税も15%とする。一方、日本は米国産のコメなどの輸入を拡大し、日本企業が関わる対米投資の促進に向けて最大5500億ドル(約80兆円)規模の支援を行う。これを受け、日銀の早期利上げ観測が台頭し、東京市場で一時円買い・ドル売りが進行した。一方、石破茂首相が月内にも退陣表明するとの一部報道を受け、一転して円売り・ドル買いが強まったものの、その後石破氏が報道を否定。円を買い戻す動きが見られた。ニューヨーク市場に入ってからも、円高・ドル安地合いが継続している。ただ、米長期金利は上昇しており、円の上げ幅は限定的。
市場は、この日午前発表の6月の米中古住宅販売や、24日発表のS&Pグローバルによる7月の米製造業・サービス業購買担当者景況指数(PMI)速報値にも注目している。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1720~1730ドル(前日午後5時は1.1750~1760ドル)、対円では同171円60~70銭(同172円31~41銭)と、71銭の円高・ユーロ安。