〔NY石油〕WTI堅調、65ドル台(1日午前) 2025年07月01日 23時05分

 【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が来週の会合で増産の継続を決めるとの見方が圧迫要因となる一方で、値頃感から買いが先行し、堅調に推移している。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前9時40分現在、前日清算値(終値に相当)比0.33ドル高の1バレル=65.44ドル。
 一部報道で、関係筋の話として、OPECプラスが6日に開催する会合で、8月に日量41万1000バレルの増産を決定する可能性があると伝わった。これが引き続き材料視され、原油相場は時間外取引で、一時売りが優勢となった。その反動で、朝方は安値拾いの買いも入りやすい地合いとなっており、プラス圏で推移している。
 この日の外国為替市場では、ドルが対ユーロで下落。ドル建てで取引される商品の割安感が生じていることも、相場を下支えている。
 一方、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は1日の討議で、米経済が堅調であるとの見解を改めて示したほか、「連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーの大半が年内の利下げ開始が適切とみている」と述べた。市場の反応は限定的となっている。

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