〔NY石油〕WTI続落、65ドル台(24日午前) 2025年06月24日 22時47分

 【ニューヨーク時事】24日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、イスラエルとイランの停戦合意を受け、中東地域のエネルギー供給網の混乱懸念が一段と後退し、続落している。米国産標準油種WTIの中心限月8月物は午前9時35分現在、前日清算値(終値に相当)比3.37ドル安の1バレル=65.14ドル。
 トランプ米大統領は23日夕、イスラエルとイランが「完全かつ全面的な停戦」に合意したと発表した。米軍がイラン時間の22日、核施設に対する大規模攻撃に踏み切ったことを受け、イランが報復として、海上輸送の要衝であるホルムズ海峡を封鎖するとの懸念が強まり、相場は一時78ドル台に急伸。その後はイランの反撃が中東の米軍基地に絞られたことに安堵(あんど)感が広がり、前日は7%超安で引けていた。
 ただ、トランプ氏は24日未明に「停戦が発効した」とSNSに投稿後、両国がこれに違反したとして不満を表明。イスラエルとイランが再び衝突し、戦闘が拡大するとの警戒感は根強く、65ドル割れの水準では買い支えが入っている。

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