〔東京外為〕ドル、145円台半ば=終盤、買い一巡後はもみ合い(20日午後5時) 2025年06月20日 17時07分

 20日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、終盤、調整的な買いが一巡した後、1ドル=145円台前半から半ばでもみ合っている。朝方から上下に動いたものの、全般はレンジ圏にとどまり、方向感を欠く展開だった。午後5時現在、145円40~41銭と前日(午後5時、145円39~40銭)比01銭の小幅ドル高・円安。
 前日の海外時間は、イスラエルと交戦するイランを米国が攻撃するとの懸念で「有事のドル買い」が優勢となり、欧州時間に145円20銭台から145円70銭台へと、約3週間ぶりの高値水準に上昇した。米国時間はいったん145円30銭台に反落。その後は145円70銭台へ値を戻したものの、再び145円30銭台まで下げた。
 東京早朝は145円30~50銭台で推移した。午前9時前に5月の消費者物価指数(CPI)や、4月30日・5月1日の日銀決定会合議事要旨などが公表されたが、やや売られた程度だった。午前9時以降から正午にかけては145円台前半を軸とするレンジ圏にとどまった。午後も同様の展開だったが、午後3時前後は調整的な買いで145円40銭台に浮上。その後は売り買いが交錯してもみ合った。
 朝方からの値動きは145円台前半から半ばのレンジ圏で推移し、「全般は手掛かり材料を欠いた」(為替ブローカー)と指摘される。中東情勢への懸念がドル円を支えているものの、「新規の材料には乏しいため、目先は方向感が出にくい」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロは終盤、対円、対ドルで伸び悩み。午後5時現在、1ユーロ=167円45~47銭(前日午後5時、166円64~66銭)、対ドルでは1.1515~1516ドル(同1.1461~1462ドル)。

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