「漁業とのすみ分け」を要望=洋上風力立地拡大で武藤経産相に―全漁連 2025年06月13日 20時30分

 全国漁業協同組合連合会(全漁連)の坂本雅信会長らは13日、経済産業省を訪問し、武藤容治経産相と面会した。洋上風力発電設備の設置区域を排他的経済水域(EEZ)に拡大する改正再生可能エネルギー海域利用法が成立したことを受け、「漁業とのすみ分け」などを求める要望書を提出した。
 要望書では、EEZ内での発電設備設置は「(漁業の)操業に対する直接的な障害となり、空間的に共存することはできない」と指摘。設置前に水産資源に関する調査を行うことや、漁業に悪影響が出た場合に備え、事業者が出資する救済基金の創設も求めた。
 面会で坂本氏は、日本産水産物の輸出再開に向けた日中合意に関し、中国がなお禁輸を続ける10都県についても「輸出を可能にしてほしい」と要請した。 

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