〔NY外為〕円、143円台半ば(5日朝) 2025年06月05日 22時15分

 【ニューヨーク時事】5日午前のニューヨーク外国為替市場では、米中首脳が電話会談を行ったとの報道を受けて通商協議進展への期待から円売り・ドル買いの流れが強まり、円相場は1ドル=143円台半ばに下落している。午前9時現在は143円40~50銭と、前日午後5時(142円77~87銭)比63銭の円安・ドル高。
 中国国営新華社通信は5日、習近平国家主席とトランプ米大統領が電話会談したと報じた。これを受けて、米中通商協議が進展し、関税を巡る両国の対立が緩和するとの期待が広がり、円売り・ドル買いが加速した。
 米労働省が5日の朝方に発表した新規失業保険申請は、31日までの1週間で前週比8000件増の24万7000件と、市場予想(ロイター通信調べ)の23万5000件よりも悪化した。米雇用情勢の先行きに改めて警戒感が広がったことで、いったん円買い・ドル売りが強まる場面があった。
 欧州中央銀行(ECB)は5日の定例理事会で政策金利を0.25%引き下げることを決めた。大方の予想通りとなり、ユーロの値動きは限定的となっている。ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1420~1430ドル(前日午後5時は1.1416~1426ドル)、対円では同163円90銭~164円00銭(同162円95銭~163円05銭)と、95銭の円安・ユーロ高。

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