中国首相、米関税に対抗呼び掛け=財界訪中団と会談 2025年06月03日 22時31分

3日、北京の人民大会堂で中国の李強首相(右)と会談する河野洋平元衆院議長(代表撮影・時事)
3日、北京の人民大会堂で中国の李強首相(右)と会談する河野洋平元衆院議長(代表撮影・時事)

 【北京時事】中国を訪れている日本国際貿易促進協会(会長・河野洋平元衆院議長)の代表団が3日、北京の人民大会堂で李強首相と会談した。李氏は、トランプ米政権の関税措置について「世界各国への挑戦」と指摘。日中が協力を深め「対抗していくべきだ」と述べた。
 同行筋によると、李氏は米中交渉での関税引き下げ合意に関し「中国側の主張に沿ったものだ」と強調。今後の交渉でも「合意のために原則を譲ることはない」として、米国への対抗姿勢をアピールした。また、日本企業による対中投資拡大にも期待感を示した。
 河野氏は「日中関係が外からの力で揺らぎはしないか不安がある」との見解を表明。日本産水産物の輸入再開に向け手続きを進めることで日中が合意したのを評価した上で、中国によるレアアース(希土類)などの輸出規制緩和を求めた。 

その他の写真

3日、北京の人民大会堂で拍手する河野洋平元衆院議長(左)と中国の李強首相(代表撮影・時事)
3日、北京の人民大会堂で拍手する河野洋平元衆院議長(左)と中国の李強首相(代表撮影・時事)

注目ニュース