〔NY外為〕円、142円台後半(30日朝) 2025年04月30日 22時13分
【ニューヨーク時事】30日午前のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米政権が自動車などを対象とした追加関税の負担軽減措置を発表し、海外市場で円売り・ドル買いが進んだ流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=142円台後半に下落している。午前9時現在は142円80~90銭と、前日午後5時(142円29~39銭)比51銭の円安・ドル高。
トランプ米政権は29日、自動車と部品に対する25%の追加関税について、負担軽減措置を発表した。これを受けて、米高関税政策をめぐる過度の懸念が後退、これまで安全資産として買われてきた円はドルに対して売られる展開となった。
ただ、米民間雇用サービス会社ADPが30日発表した4月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は前月比6万2000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の11万5000人増を下回った。さらに、米商務省が発表した1~3月期の実質GDP(国内総生産)速報値は前期比0.3%減少と、前期の2.4%増から大きく落ち込み、2022年1~3月期以来3年ぶりのマイナス成長となった。いずれも米景気の落ち込みを示す内容となったことで円買い・ドル売りが入り、円相場は統計発表後下げ幅を圧縮している。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1370~1380ドル(前日午後5時は1.1379~1389ドル)、対円では同162円30~40銭(同162円07~17銭)と、23銭の円安・ユーロ高。