〔NY外為〕円下落、158円台半ば=米雇用統計受け半年ぶり安値(10日朝) 2025年01月10日 23時17分
【ニューヨーク時事】週末10日午前のニューヨーク外国為替市場では、堅調な米雇用統計を受けて円売り・ドル買いが進み、円相場は一時1ドル=158円88銭付近と、昨年7月中旬以来、約半年ぶりの安値水準を付けた。午前9時現在は158円50~60銭と、前日午後5時(158円03~13銭)比47銭の円安・ドル高。
米労働省が10日発表した昨年12月の雇用統計によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比25万6000人増と、市場予想(16万人増)を大きく上回った。さらに失業率は4.1%と、前月から0.1ポイント改善した。これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースが鈍化するとの観測が改めて強まり、米長期金利が急上昇。日米金利差の観点から円売り・ドル買いの流れが強まった。ただ、政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、158円台後半を付けた後は下げ渋る展開となっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0250~0260ドル(前日午後5時は1.0294~0304ドル)、対円では同162円50~60銭(同162円83~93銭)と、33銭の円高・ユーロ安。