〔東京外為〕ドル、158円台前半=米金利上昇で水準切り上げ(10日午後5時) 2025年01月10日 17時07分

 10日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米長期金利の上昇などで、1ドル=158円台前半で水準を切り上げた。午後5時現在は、158円38~39銭と前日(午後5時、158円18~19銭)比20銭のドル高・円安。
 東京時間の早朝は、158円10銭を中心とするレンジ相場で推移した。仲値公示に向けては「連休前の五・十日で実需の売買が交錯した」(国内証券)との声が聞かれ、157円90銭台~158円20銭台で上下に振れた。正午にかけては、米長期金利の上昇を受けて再び158円20銭台まで回復した。
 午後には、米金利の一段の上昇や連休前の調整買いが強まり、158円40銭近辺まで水準を切り上げた。同水準では上値の重さも目立ち、その後はおおむね158円20~40銭台の水準でもみ合った。
 東京時間は「米雇用統計や3連休を前に動きにくい」(同)との声が聞かれた。積極的な売買は手控えられ、調整主体の値動きにとどまった。
 夜に発表される昨年12月の米雇用統計では、非農業部門就業者数が16万人の増加、失業率は横ばいの4.2%が見込まれる(ロイター調べ)。今後の米金融政策を占う上での手掛かりとなるか注目が集まっている。
 ユーロは対円で上昇。対ドルで小動き。午後5時は、1ユーロ=163円09~10銭(前日午後5時、162円79~81銭)、対ドルでは1.0296~0297ドル(同1.0290~0291ドル)。

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