対「独裁の枢軸」、抑止力向上=最後の会見、日本国民に感謝―米大使 2025年01月10日 15時45分
来週離任予定のエマニュエル駐日米大使は10日、東京都内の日本外国特派員協会で最後の記者会見を行い、中国と北朝鮮などを念頭にした「独裁者の枢軸」への抑止力を日本との連携を深めることで向上できたと強調した。また「日本が私の心を奪ってしまった。私は日本と恋に落ちた」と話し、自身を迎えた日本国民に謝意を示した。
エマニュエル氏は軍事面での日米双方の指揮統制機能強化などを挙げ、「(日米)同盟は以前より備えを整えていると自信を持って言える」と表明。さらに日米韓、日米比の枠組みでの安全保障協力に触れ、「新たな時代を反映した米国と同盟国の新たな抑止力だ」と語った。
バイデン米大統領が日本製鉄によるUSスチールの買収中止を命じたことについては、日本も東芝買収問題などで国家安全保障への影響に言及してきたと主張。その上で「われわれを結び付ける絆とその基盤には絶対の自信を持っている」と述べ、日米関係は揺るがないと改めて訴えた。