〔NY石油〕WTI堅調、70ドル台(26日午前) 2024年12月26日 23時51分

 【ニューヨーク時事】休場明け26日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中国のエネルギー需要減退懸念が後退し、堅調に推移している。米国産標準油種WTIの中心限月2月物は午前9時40分現在、前営業日(24日)清算値(終値に相当)比0.49ドル高の1バレル=70.59ドル。
 ロイター通信が関係者の話として報じたところによると、中国当局は2025年に、過去最大となる3兆元(約64兆9000億円)相当の特別債の発行を計画。24年の1兆元から発行額を大幅に増やし、景気回復を図ると同時に、トランプ次期米政権による関税引き上げの緩和を狙うという。また、世界銀行は26日、24年の中国の経済成長率を4.9%に上方修正した。これらの報を受けて、需要先細りへの警戒感が和らぎ、朝方は買いが先行している。
 一方、市場は米エネルギー情報局(EIA)が翌27日に公表する在庫週報の行方に注目。クリスマス休暇に伴い、通常よりも2日遅れの発表となる。ロイター通信の調査によると、市場は20日までの1週間の米原油在庫を前週比190万バレル減と見込むが、24日発表の米石油協会(API)週報は320万バレル減を示し、これも相場の支援材料となっている。

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