〔米株式〕NYダウ続伸、318ドル高=ナスダックも高い(27日午前) 2024年09月27日 23時30分

 【ニューヨーク時事】週末27日午前のニューヨーク株式相場は、米インフレ関連指標が市場予想を下回ったことを好感した買いに続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は取引時間中の最高値を更新した。午前10時24分現在は前日終値比318.31ドル高の4万2493.42ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は6.06ポイント高の1万8196.35。
 米商務省が朝方発表した8月の米個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比2.2%上昇と、伸びは前月(2.5%)から縮小し、2021年2月以来約3年半ぶりの低水準となった。市場予想(2.3%上昇=ロイター通信調べ)も下回った。インフレ鈍化の持続が改めて示され、米長期金利が低下。米連邦準備制度理事会(FRB)が11月6~7日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で、再び0.50%の大幅利下げが決定されるとの観測も一部で浮上し、買い安心感が広がった。
 米ミシガン大学が27日発表した消費者調査によると、9月の景況感指数(確報値)は70.1と、市場予想の69.3(ロイター通信調べ)を上回った。前月確報値は67.9。米景気の底堅さを裏付ける統計結果を受け、ダウは一段高となった。
 個別銘柄では、ダウ平均構成株のビザが2%上昇したほか、シェブロン、化学大手のダウ、ボーイングなどがいずれも1%超高と堅調に推移している。一方、スリーエム(3M)は1%超安。阿里巴巴(アリババ)集団、PDDホールディングス、京東商城(JDドットコム)は3~5%上伸。中国政府による追加景気刺激策の発表を受け、中国企業の米国預託証券(ADR)は引き続き買いを集めている。

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