輸入小麦、11%値下げ=3年ぶりマイナス―農水省 2023年09月12日

 農林水産省は12日、政府が買い付けた輸入小麦を国内の製粉企業に売り渡す価格(5銘柄加重平均、税込み)について、10月期から4月期と比べ11.1%引き下げ、1トン当たり6万8240円にすると発表した。米国の主要産地が豊作だったことや海上運賃の下落が要因。半年ごとに見直す輸入小麦価格の引き下げは2020年10月期以来3年ぶりとなるが、小売価格への影響は小幅にとどまりそうだ。
 今回の引き下げが小売商品の価格に与える影響は、食パンで1斤当たり2.0円(0.9%)、家庭用薄力粉で1キロ当たり13.0円(3.9%)の値下げ要因になると農水省は試算している。消費者物価指数に対しては、0.012%程度のマイナス要因になるという。 

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