ガザ検問所再開へ協議不調=米・イスラエル・パレスチナ 2024年07月18日 08時37分
【カイロ時事】米ネットメディア「アクシオス」は17日、パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所の再開に向け、米国とイスラエル、パレスチナ自治政府の3者の高官が協議したと報じた。イスラエルは、自治政府に検問所運営の要員派遣を求めたが、条件が合わず話し合いは不調に終わったという。
会合は先週、イスラエルの商都テルアビブで秘密裏に行われた。これら3者による協議は昨年10月に勃発したイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突以降初めてだ。
イスラエル軍は5月初旬にガザ最南部ラファに地上侵攻し、検問所を制圧。再開条件として、エジプトは検問所からのイスラエル軍の撤退と自治政府による運営を主張しているとされる。一方、イスラエルのネタニヤフ首相は、自治政府のガザへの関与を拒否する立場を取り続けている。
このためイスラエルは3者会合で、自治政府が職員ではなく「非公式」の立場の要員を派遣するよう要求。自治政府はこれを拒否したという。