過去最大7.7兆円=ミサイル防衛、長射程弾強化―統合司令部を創設・防衛省概算要求 2023年08月31日

 防衛省は31日、2024年度予算概算要求を発表した。総額は過去最大の7兆7385億円。中国や北朝鮮の核・ミサイル戦力向上をにらみ、ミサイル防衛体制の充実に1兆2713億円を計上。反撃能力(敵基地攻撃能力)整備に向けた国産の長射程ミサイル開発も重点化し、抑止力強化を進める。陸海空3自衛隊の統合運用強化のため、常設の統合司令部も創設する。
 要求額は23年度当初予算と比べ1兆円近く積み増した。政府は23~27年度を防衛力の抜本強化期間と位置付け、5年間で約43兆円を確保する計画。
 ミサイル防衛の柱として、陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替となる「イージス・システム搭載艦」建造を盛り込んだ。2隻で計3797億円。1番艦は27年度、2番艦は28年度の就役を目指す。 

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防衛省=東京都新宿区
防衛省=東京都新宿区

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