ガソリン最高値更新、185円60銭=全都道府県で180円突破―経産省 2023年08月30日

 経済産業省が30日発表したレギュラーガソリンの店頭小売価格は、28日時点の全国平均で1リットル当たり前週比1円90銭上昇し、185円60銭となった。2008年8月に記録した185円10銭を上回り、約15年ぶりに過去最高を更新した。
 値上がりは15週連続で、8月に入ってから9円近く上昇した。政府が価格の高騰を抑える目的で石油元売り会社に支給する補助金を縮小していることに加え、最近の原油高と円安が影響した。
 価格は、横ばいだった高知県を除く46都道府県で上昇し、全都道府県で180円を上回った。長野県では194円00銭と、データが残る04年6月以降の都道府県別の最高値を更新した。鹿児島県が191円60銭で続き、長崎県と山形県も190円を上回った。最低は岩手県の180円90銭だった。
 向こう1週間の価格について、調査を担当している日本エネルギー経済研究所石油情報センターは「小幅な値上がり」を予想している。 

その他の写真

レギュラー価格194円を表示する長野市内のガソリンスタンド=30日午後、同市
レギュラー価格194円を表示する長野市内のガソリンスタンド=30日午後、同市

特集、解説記事