8月都内物価、2.8%上昇=伸び鈍化も、食料・ガソリン高騰―総務省 2023年08月25日

 総務省が25日発表した8月の東京都区部消費者物価指数(中旬速報値、2020年=100)は価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が105.3と、前年同月比2.8%上昇した。食料やガソリンの値上がりで24カ月連続の上昇となった一方、伸び率は2カ月連続で低下した。
 原料価格の高騰などで、生鮮食品を除く食料は8.9%上昇し、全体を押し上げた。食料のうち調理食品が9.1%上昇した。鶏卵は31.9%上昇。鳥インフルエンザの影響で高い伸びが続いた。ガソリンも、補助金の段階的な縮小で9.1%上昇。上げ幅は7月の1.6%から大幅に拡大した。
 一方、エネルギー価格は15.9%低下し、下げ幅は7月の11.9%から拡大した。政府の負担軽減策などにより、電気代や都市ガス代がそれぞれ22.3%、14.0%と大幅に低下。指数全体の伸び率鈍化につながり、昨年9月以来11カ月ぶりの水準となった。 

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