22年度食料自給率、横ばいの38%=小麦・大豆・魚介類は低下―農水省 2023年08月07日

 農林水産省は7日、国内消費のために供給された食料がどれだけ国産で賄われたかを示す食料自給率(概算値)が2022年度はカロリーベースで38%となり、前年度と比べて横ばいだったと発表した。20年度に記録した過去最低水準(37%)から下げ止まってはいるものの、30年度に45%に引き上げる政府目標の達成のめどは立たないのが実情だ。
 22年度は、小麦や大豆の面積当たりの収穫量が前年度から低下したことや、漁獲量の減少が自給率を押し下げる要因となった。一方、原料の多くを輸入に頼る油脂類の消費が価格上昇で落ち込んだことで、影響が緩和された
 品目別にみると、小麦が1ポイント低下の16%、大豆が1ポイント低下の25%、魚介類は4ポイント低下の49%だった。一方、コメは1ポイント上昇の99%、餌の原料の多くを輸入に頼る畜産物は1ポイント上昇の17%だった。 

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