ふるさと納税、3年連続で最高=22年度、1兆円に迫る―総務省 2023年08月01日

 総務省は1日、ふるさと納税の2022年度の寄付額が前年度比約1.2倍の9654億600万円だったと発表した。3年連続で過去最高を更新。兵庫県を除く46都道府県で伸びた。コロナ禍の「巣ごもり需要」で広がった利用が、引き続き拡大していることが背景にあるとみられる。
 自治体別の受け入れ額は、牛肉や焼酎などの返礼品をそろえる宮崎県都城市が195億9300万円で1位。2位が北海道紋別市194億3300万円、3位が同根室市176億1300万円だった。受け入れ件数で見ても、5184万件で最多を更新した。
 ふるさと納税は、寄付額から2000円を差し引いた分が住民税などから控除される。寄付の増加に伴い、23年度の住民税控除額は計6798億2400万円で、前年度と比べ約1.2倍に膨らんだ。自治体別では、横浜市の272億4200万円が最多で、名古屋市の159億2600万円、大阪市の148億5300万円が続き、大都市への影響が目立つ。控除適用者数も891万人で最多となった。 

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