5月の実質賃金、1.2%減=春闘反映、下げ幅縮小―厚労省 2023年07月07日

 厚生労働省が7日発表した5月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)に物価の変動を反映させた実質賃金は、前年同月比1.2%減となった。マイナスは14カ月連続だが、下げ幅は前月の3.2%減から大きく縮小した。高水準の回答が相次いだ2023年春闘の結果が本格的に反映され始めたとみられる。
 基本給と残業代などを合わせた名目賃金は、労働者1人当たり平均で2.5%増の28万3868円だった。このうち基本給が中心の「所定内給与」が1.8%増、残業代を含む「所定外給与」は0.4%増。賞与など「特別に支払われた給与」は22.2%と大幅に増えた。 

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