卵の卸値、前月比1円値下がり=349円、依然高値―6月 2023年06月30日

 JA全農たまご(東京)が30日公表した6月の1キロ当たりの鶏卵の卸値の平均基準値(Mサイズ、東京地区)は、前月比で1円値下がりし、349円となった。高病原性鳥インフルエンザが収束し、採卵鶏農家の経営再開が進んだことで需給が緩和された。ただ、前年同月比で136円高く、記録が残る1954年以降、6月としては過去最高だった。
 今季の養鶏場での鳥インフルは昨年10月に発生し、最終的には26道県へと拡大。過去最多の1771万羽が殺処分となり、卵の供給が不足していた。しかし今年4月7日を最後に感染は確認されず、農林水産省は6月20日に収束を示す「清浄化宣言」を発表した。 

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