入場料7500円=運営費膨張で上振れ―大阪・関西万博 2023年06月14日

 2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)は14日、大阪市内で理事会を開き、会期中に販売する大人の入場券の料金を7500円とする案を決めた。これまでは6000円を想定していたが、運営費の膨張で上振れした。
 05年の愛知万博の入場料4600円と比べても高額となる。万博協会は国の了承を経て正式に決定し、年内の発売開始を目指す。
 4月13日から約半年間の会期中に販売する入場券のうち12~17歳は4200円、4~11歳は1800円。平日に限って利用できる券種は大人で6000円と設定した。
 前売り券は入場時期によって3種類を用意。会期中いつでも使用できる「1日券」は大人で6000円だが、開幕から2週間限定の「開幕券」は4000円と決めた。
 万博を巡っては、物価高の影響で運営費が膨らむ見通しとなっている。また、韓国での大規模雑踏事故を受け、協会は警備を強化する必要があると判断。入場料の上振れにより対応する。
 協会の十倉雅和会長は「セキュリティーや物価の状況を踏まえて判断した」と説明。その上で4~11歳の料金を大人の約4分の1に抑えたことを挙げ、「多くの子どもに来てもらえるように思い切った価格設定にした」と強調した。 

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2025年大阪・関西万博の公式マスコットキャラクター「ミャクミャク」=4月13日、大阪市此花区
2025年大阪・関西万博の公式マスコットキャラクター「ミャクミャク」=4月13日、大阪市此花区

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