4月消費者物価、3.4%上昇=食品値上げで伸び率拡大―総務省 2023年05月19日

 総務省が19日発表した4月の全国消費者物価指数(2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が104.8と、前年同月比3.4%上昇した。プラスは20カ月連続で、3カ月ぶりに伸び率は拡大した。政府の電気・ガス料金の負担軽減対策でエネルギー価格は下落したものの、相次ぐ食品の値上げが物価を押し上げた。
 生鮮食品を除く食料は9.0%上昇し、1976年5月以来、46年11カ月ぶりの高い伸び率となった。原材料費や物流費の高騰で、アイスクリームやチョコレートなどの菓子類が11.0%上昇。ハンバーガーや鶏肉、鶏卵も大きく伸びた。
 家事用消耗品も、洗濯用洗剤やトイレットペーパーなど日用品を中心に12.6%上昇した。
 一方、政府の物価高対策の効果もあり、エネルギー価格全体は4.4%下落した。このうち電気代は9.3%低下。都市ガス代は5.0%上昇したが、前月に比べ伸び率は大幅に下がった。 

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