3メガ銀純利益、2兆4778億円=利ざや改善、9年ぶり高水準―23年3月期 2023年05月15日

 三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ(FG)、みずほフィナンシャルグループの3メガバンクグループが15日発表した2023年3月期連結業績は、純利益の合計が前期比4.6%増の2兆4778億円だった。連結純利益の合計としては14年3月期以来9年ぶりの高水準。国内外の好調な資金需要や、米国の金利上昇を受けた貸し出し利ざやの改善が追い風となった。
 三菱UFJは、米子会社MUFGユニオンバンクの売却に伴い、同社が保有していた債券の評価損を計上。純利益水準を1586億円押し下げた結果、連結純利益は前期比1.3%減少した。ただ、国内外で預貸金の収益が拡大しており、本業のもうけを示す実質業務純益(傘下銀行合算)は7996億円で45.2%増加した。
 三井住友FGは国内外で法人への貸し出し需要が堅調に推移しており、連結純利益は14.0%増。みずほも海外の金利上昇による預金利益が増加し、4.7%の増益だった。三井住友トラスト・ホールディングス、りそなホールディングスを加えた大手銀行5グループでは純利益合計が6.9%増の2兆8292億円だった。 

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(写真左から)三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の看板
(写真左から)三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行の看板

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