景気判断維持=海外下振れ、引き続きリスク―4月経済報告 2023年04月25日

 政府は25日公表した4月の月例経済報告で、景気の全体判断を「一部に弱さが見られるものの、緩やかに持ち直している」に維持した。先行きについては、金融引き締めによる海外景気の下振れのほか、金融資本市場の変動を引き続きリスクに挙げた。
 個別項目では、内需の柱となる個人消費に対する判断を「緩やかに持ち直している」に維持。居酒屋での飲食などコロナ禍で回復が遅れていた部門でも消費が上向いていることなどを考慮した。輸入については「おおむね横ばいとなっている」に上方修正した。国内企業物価に関しては、資源価格の落ち着きなどを受け「このところ横ばいとなっている」との表現に改めた。
 海外経済については「一部の地域において弱さが見られるものの、緩やかな持ち直しが続いている」とする全体判断を維持。地域別では、コロナ禍からの回復が続く中国に対する判断を「このところ持ち直しの動きが見られる」に引き上げた。 

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月例経済報告関係閣僚会議に臨む岸田文雄首相(右から2人目)=25日午前、首相官邸
月例経済報告関係閣僚会議に臨む岸田文雄首相(右から2人目)=25日午前、首相官邸

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