消費者物価、41年ぶり伸び=22年度、資源高と円安で―総務省 2023年04月21日

 総務省が21日発表した2022年度平均の全国消費者物価指数(20年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が103.0と、前年度比3.0%上昇した。ロシアのウクライナ侵攻に伴う資源価格高騰や円安を背景に、第2次石油危機があった1981年度(4.0%)以来41年ぶりの高い伸びとなった。
 電気代やガス代などエネルギー価格は全体で12.8%上昇。生鮮食品を除く食料も5.4%伸びた。品目別では、生鮮食品を除く522品目のうち、8割の421品目が値上がりした。食用油が34.1%と最も上昇し、マヨネーズや食パンの値上がりも目立った。
 同時に発表した3月の生鮮食品を除く全国消費者物価指数は、前年同月比3.1%上昇した。食料を中心に日用品の値上がりが続いた半面、政府の電気・ガス料金負担軽減策により、伸び率は2月から横ばいとなった。総務省の試算では、負担軽減策で指数は1.0ポイント押し下げられた。 

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東京・表参道を歩く買い物客ら=9日(AFP時事)
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