22年度企業物価、過去最高=9.3%上昇、原材料高で―3月は伸び鈍化・日銀 2023年04月12日

 日銀が12日発表した2022年度の国内企業物価指数(速報値、20年平均=100)は117.0となり、前年度比9.3%上昇した。上昇は2年連続で、指数、伸び率ともに過去最高。エネルギーや原材料価格の高騰を背景に、コスト上昇分を価格転嫁する動きが進んだ。
 企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。分野別では、電力・都市ガス・水道が37.6%の大幅上昇。このほか、鉄鋼が23.8%、金属製品が12.1%、化学製品が8.6%、飲食料品が6.7%それぞれ上昇した。
 円安による輸入物価の伸びは緩やかになりつつあるが、資源や原材料価格の上昇に伴うコストを反映させる動きが幅広い分野で見られた。
 3月の国内企業物価指数は119.4となり、前年同月比7.2%上昇した。25カ月連続のプラス。物価上昇は続いているものの、政府の物価高対策などで伸び率は2月から鈍化した。 

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日銀本店=東京都中央区(AFP時事)
日銀本店=東京都中央区(AFP時事)

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