経常収支、一転2.2兆円黒字=対中輸出増、持続性不透明も―2月 2023年04月10日

 財務省が10日発表した2月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は2兆1972億円の黒字だった。春節(旧正月)休暇が明けて対中国輸出が増えたことなどから、過去最大の1兆9893億円の赤字だった1月から2カ月ぶりに黒字に転換。今後も黒字基調は続くとの見方はあるが、海外経済の動向に左右され、不確実性が大きい。
 輸出額から輸入額を引いた貿易収支は6041億円の赤字となった。赤字幅は3兆円超だった1月からは大幅に縮小したが、前年2月の1949億円からは拡大。輸出額が7兆6443億円だった一方、輸入額は8兆2484億円と、資源高や円安の影響で貿易赤字は16カ月連続となった。 

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