セブン&アイ、売上高10兆円突破=国内小売り初、海外コンビニ好調 2023年04月06日

 セブン&アイ・ホールディングスが6日発表した2023年2月期の連結決算は、売上高に相当する営業収益が前期比35.0%増の11兆8113億円となった。国内小売業で10兆円を突破するのは初めて。21年の米社事業買収で急拡大した海外のコンビニがけん引した。
 本業のもうけを示す営業利益は30.7%増の5065億円、純利益も33.3%増の2809億円と伸長。いずれも過去最高を更新した。
 米スピードウェイの買収により、北米コンビニ子会社の純利益は円ベースで1.8倍に拡大。ガソリンやファストフードの売り上げが伸びた。国内コンビニも客足の回復で増収増益を確保した。
 一方、大株主の米投資ファンドに切り離しを迫られているスーパー大手イトーヨーカ堂の純損益は3期連続の赤字。昨秋の売却発表後に譲渡を2度延期している百貨店大手そごう・西武は4期連続の赤字となった。 

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2023年2月期連結決算について説明するセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長=6日午後、東京都千代田区(同社提供)
2023年2月期連結決算について説明するセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長=6日午後、東京都千代田区(同社提供)

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