食品値上げ、今年も2万品突破へ=4月は5106品、乳製品や飲料 2023年03月31日

 帝国データバンクが31日まとめた調査結果によると、主要食品195社が公表した4月の食品値上げは5106品目となった。前年同月の約4.2倍。分野別では乳製品や飲料が目立つ。公表された今年の値上げは1万8544品目で、近く2万品目を突破する見通しだという。
 月間の品目数で見ると、4月の値上げは昨年1月以降で3番目の多さ。今年は2月も5000品目を超えており、記録的な値上げラッシュに見舞われた昨年(2万5768品目)を上回るペースで広がっている。
 今後はパンやペットボトル飲料、缶ビールの値上げが広がる可能性が高い。メーカーはまだ、原材料価格の上昇分の商品価格への転嫁は十分にできていない。
 帝国データの推計によると、4月以降の値上げに伴って1世帯当たりの食費負担(2023年度月平均、生鮮食品除く)は節約しない場合、前年度に比べて月2140円の増加となる。値上げが今後広がれば、さらに家計を圧迫することになる。 

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