失業率2.6%、5カ月ぶり上昇=求人1.34倍―2月 2023年03月31日

 総務省が31日発表した2月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は前月比0.2ポイント上昇の2.6%だった。上昇は5カ月ぶり。厚生労働省が同日発表した2月の有効求人倍率(同)は、前月比0.01ポイント低下の1.34倍。コロナ禍の沈静化や賃金改善への期待を背景に転職を目指す動きが広がっているとみられ、自発的な離職や新たな求職が増加している。
 完全失業率は、完全失業者を労働力人口で割って算出する。2月の完全失業者数は13万人増の180万人で、このうち、自発的な離職が8万人、新たな求職が3万人、それぞれ増えた。就業者数は30万人減の6714万人だった。
 有効求人倍率が前月を下回るのは2カ月連続。同倍率はハローワークで仕事を探す求職者1人に対し、何人分の求人があるかを示す。2月は有効求人が0.8%増、有効求職者数は1.6%増と、求人を上回るペースで求職者が増えた。新規の求人は宿泊、飲食サービス業の伸びが目立った。 

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