景気判断「一部に弱さ」維持=海外経済の下振れ警戒―2月の経済報告 2023年02月21日

 政府は21日、2月の月例経済報告を公表し、景気の全体判断を「このところ一部に弱さが見られるものの、緩やかに持ち直している」に維持した。個別項目の判断は、国内企業物価の現状認識を除き据え置いた。先行きについては「海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスク」に引き続き警戒感を示した。
 中国経済が新型コロナウイルス感染の再拡大で減速していることを背景に、輸出は全体として弱含んでいる。このため、政府は景気の全体判断を1月の報告で昨年2月以来11カ月ぶりに下方修正していた。
 2月の報告では、国内企業物価について「上昇テンポが鈍化している」とし、表現を昨年3月以来の「上昇している」から11カ月ぶりに変更した。円安が一段落し、円換算の輸入物価指数が下落してきたことを反映させた。 

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月例経済報告等に関する関係閣僚会議に臨む岸田文雄首相(左から3人目)ら=21日午後、首相官邸
月例経済報告等に関する関係閣僚会議に臨む岸田文雄首相(左から3人目)ら=21日午後、首相官邸

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