景気「一部に弱さ」=11カ月ぶり下げ、中国減速―1月経済報告 2023年01月25日

 政府は25日に公表した1月の月例経済報告で、景気の全体判断を「このところ一部に弱さが見られるものの、緩やかに持ち直している」に引き下げた。下方修正は2022年2月以来、11カ月ぶり。新型コロナウイルスの感染再拡大で中国経済が減速し、輸出が落ち込んだことが影響した。
 前月まで「緩やかに持ち直している」としていた。先行きについては、持ち直していくとの見方を示しつつ、海外景気の下振れを引き続きリスクとして挙げた。その上で、中国での「感染拡大の影響」に十分注意する必要があると明記した。
 記者会見した後藤茂之経済財政担当相は「先手を打って、わが国経済を民需主導の持続可能な成長経路に乗せていく」と述べ、物価高対策などを盛り込んだ総合経済対策を迅速に実行する考えを示した。 

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月例経済報告の関係閣僚会議に臨む岸田文雄首相(右から2人目)=25日午後、首相官邸
月例経済報告の関係閣僚会議に臨む岸田文雄首相(右から2人目)=25日午後、首相官邸

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