世界の人口80億人突破=80年代に104億人でピーク―国連 2022年11月15日

 国連人口基金によると、世界の総人口が15日、推計で80億人を突破した。2011年に70億人を超えてから、11年間で10億人増えた。国連は急激な人口増加が社会経済発展の負担になっているとして、各国に警鐘を鳴らしている。
 国連のまとめによれば、1950年に25億人だった世界人口は、87年に50億人に達した。増加ペースは近年鈍化しているものの、2030年には85億人、50年には97億人まで増える見通し。58年に100億人に達し、80年代に約104億人のピークに到達すると予想されている。
 人口増加の背景には、医療の発達や生活環境の向上がある。19年の世界の平均寿命は72.8歳で、1990年に比べて約9年延びた。
 現在、アジア圏には約44億人が住む。そのうち、中国とインドが共に14億人を超え、両国だけで世界人口の約35%を占める。インドは来年、中国を抜いて世界最多の人口大国になるとみられている。 

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インドの市場を歩く人=10月22日(AFP時事)
インドの市場を歩く人=10月22日(AFP時事)

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