求人1.34倍、9カ月連続上昇=失業率は2.6%に悪化―9月 2022年10月28日

 厚生労働省が28日発表した9月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.02ポイント上昇の1.34倍だった。改善は9カ月連続。秋の観光シーズンを迎える宿泊業やスポーツ施設などで、利用客増加を見込んで求人を増やす動きが広がった。
 有効求人倍率は、求職者1人に対する求人数を示す。求職者数が0.8%減った一方、求人数は0.9%増えた。
 観光需要喚起策「全国旅行支援」の開始で年末年始に向けて客足が伸びると見込んだ宿泊業が求人を積極化。スポーツ施設でも、行動制限のない状態が続く中、新型コロナウイルス禍で縮小した体制を強化しようと求人の増加傾向が続いているという。
 総務省が同日発表した9月の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント上昇の2.6%だった。コロナの感染拡大が落ち着き、条件の良い仕事を得るための離職が増えたとみられる。 

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