物価「上がった」9割超=生活に負担感増す―日銀調査 2022年10月13日

 日銀が13日発表した9月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前と比べて現在の物価が「上がった」と回答した人の割合は9割超に上った。暮らし向きに「ゆとりがなくなってきた」と答えた人は全体の半数に増加。うち物価上昇を理由に挙げた人が最も多く、物価高が生活の負担感を増していることが浮き彫りとなった。
 1年前と比べた現在の物価について「上がった」と回答した人は91.8%で、2008年9月調査以来、約14年ぶりの高水準。前回6月調査の89.0%を上回っており、原材料価格の高騰や円安に伴う食料品や日用品の値上げが広がってきたことが影響したとみられる。
 現在の暮らし向きについて、1年前と比べて「ゆとりがなくなってきた」と答えた人は前回調査から7.5ポイント増えて50.7%となった。「ゆとりが出てきた」との回答から「ゆとりがなくなってきた」と答えた割合を引いた「暮らし向きDI(指数)」はマイナス46.7。前回から7.2ポイント低下し、4期連続の悪化となった。「ゆとりがなくなってきた」と答えた人のうち、「物価が上がったから」を理由に挙げた人の割合は84.5%となり、比較可能な06年9月以降で最も高かった。 

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