経常黒字、8月で最小=円安、資源高で96%減―財務省 2022年10月11日

 財務省が11日発表した8月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は589億円の黒字となった。黒字は2カ月連続だが、黒字額は前年同月比96.1%の大幅減。円安や原油など資源の価格高騰を背景に貿易赤字が拡大し、8月としては1985年以降で最小となった。
 輸入は52.9%増の10兆5502億円。円安進行を受け、原油や石炭、液化天然ガス(LNG)の金額が大幅に増えた。輸出は23.7%増の8兆596億円。主力の自動車が堅調だった。
 この結果、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆4906億円の赤字(前年同月は3847億円の赤字)となった。 

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