Tポイント・Vポイント統合=24年春、国内最大級に 2022年10月03日

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と三井住友フィナンシャルグループ(FG)は3日、買い物やサービスの利用でたまる共通ポイント事業の統合で基本合意したと発表した。2024年春をめどに、CCCの「Tポイント」と三井住友の「Vポイント」を統合した新たなブランドのポイントをつくる。会員数は単純合算で1億2200万人と国内最大級となる。
 統合でポイントをためたり使ったりできる店を増やして消費者の使い勝手を高め、楽天グループなどの「ポイント経済圏」に対抗する。ポイント事業で得られる購買データの活用をにらみ、利用者の囲い込みが激しくなりそうだ。
 三井住友FGの徳田勝之常務執行役員は同日、オンライン形式で記者会見し「Vポイントはビザ加盟店、Tポイントはキャッシュレス、現金などあらゆる決済手段でポイントがたまることが強みだ」と強調した。
 CCCと三井住友FGは、資本・業務提携に関する基本合意書を9月30日付で締結した。統合に当たり、CCC傘下でポイント事業を運営する「CCCMKホールディングス」を三井住友グループとの共同事業会社とする方向で協議する。株式の保有割合はCCC60%、三井住友側40%を目安とする。12月末までの最終合意を目指す。 

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