デモ隊2人射殺の白人少年無罪=大統領は平静呼び掛け―米中西部 2021年11月20日

 【ニューヨーク時事】米中西部ウィスコンシン州ケノーシャで昨年8月、白人警官による黒人男性銃撃事件に抗議するデモの最中、男性2人が射殺された事件をめぐり、地元裁判所の陪審は19日、殺人など五つの罪に問われた白人男性(18)に対し、無罪評決を言い渡した。弁護側の正当防衛の主張を認めたとみられる。
 事件は反差別運動「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」に関連し、その司法判断に全米が注目していた。無罪の結果に暴動が広がる恐れが指摘されており、バイデン大統領は19日、声明を発表し「評決に怒りと不安を覚えるだろうが、受け入れなければならない」と述べ、暴力行為を慎むよう呼び掛けた。 

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19日、米ウィスコンシン州ケノーシャの裁判所前で、無罪評決を祝福する被告支持者(AFP時事)
19日、米ウィスコンシン州ケノーシャの裁判所前で、無罪評決を祝福する被告支持者(AFP時事)
19日、米ウィスコンシン州ケノーシャで、無罪評決を受けて抱き合い慰める被害者側(EPA時事)
19日、米ウィスコンシン州ケノーシャで、無罪評決を受けて抱き合い慰める被害者側(EPA時事)

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