トランプ氏「不和と分断癒やす」=銃撃後初演説、団結促す―指名受諾、「魔女狩り」変えず・米共和党大会 2024年07月19日 12時44分

18日、米中西部ミルウォーキーで演説するトランプ前大統領(AFP時事)
18日、米中西部ミルウォーキーで演説するトランプ前大統領(AFP時事)

 【ミルウォーキー(米ウィスコンシン州)時事】トランプ前米大統領(78)は18日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催中の共和党全国大会で、大統領候補の指名受諾演説を行った。同氏は「米社会の不和と分断は癒やされなければならない」と強調。「米国の半分でなく、全体のための大統領になるため立候補する」と表明し、国家の団結を目指す考えを示した。
 13日の銃撃事件後、トランプ氏が演説するのは初めて。同氏は銃撃に巻き込まれ亡くなった男性に黙とうをささげ、「頭を動かしていなかったら銃弾は命中していた。神が味方してくれた」と振り返った。
 一方、大統領選で「われわれは素晴らしい勝利を収めるだろう」と聴衆を鼓舞。自身に対する刑事訴追4件は「党派的な魔女狩り」だと従来の主張を繰り返し、起訴取り下げをバイデン政権に求めた。
 また、不法移民の流入阻止のため、壁を完成させて国境を閉鎖すると公約した。経済政策では「インフレ危機を終わらせ、金利を低下させ、エネルギーコストを押し下げる」と述べたほか、電気自動車(EV)推進政策を終結させると訴えた。
 国際情勢に関しては「第3次世界大戦の瀬戸際にある」と危機感を表明。大統領に就任すれば北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記と「仲良くやる」と語った。 

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