GoTo、1月下旬再開へ=年末年始の感染踏まえ判断―政府 2021年11月20日

 政府は、年末年始の新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、来年1月下旬にも観光支援事業「Go To トラベル」を再開する。春の大型連休(GW)中は対象外とし、7月下旬の夏休み前までの実施を想定。コロナワクチンの接種証明や検査の陰性証明の提示を利用条件とし、安心して旅行できる環境整備を目指す。トラベル事業は感染拡大に伴い、昨年12月から停止している。
 再開に当たっては、1人1泊当たりの旅行代金の補助率を従来の35%から30%に変更し、上限も1万4000円から1万円に引き下げる。高級旅館に利用が集中するのを抑える狙いがある。
 旅先で使えるクーポンは旅行代金の15%(上限6000円)だったのを、平日3000円、休日1000円の定額にする。休日の旅行需要を分散するため、平日の補助を手厚くした。
 GW後は、都道府県が実施する割引事業に補助する形に切り替える。旅行代金の割引は最大20%(上限8000円)に縮小し、クーポンは平日、休日ともに最大3000円にする。都道府県が独自に割引額を上乗せすることもできる。
 政府が1人1泊当たり最大7000円を支援している都道府県内旅行への割引事業は11月19日から、隣県への旅行を対象に加えた。さらに年明け以降は、感染状況を踏まえ、「関東」「近畿」など地方ブロック内の旅行に対象を広げる。 

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