内閣支持増47.1%=優先課題「年金・医療」トップ―時事世論調査 2021年11月12日

 時事通信が5~8日に実施した11月の世論調査で、岸田内閣の支持率は発足後初の前回調査に比べ6.8ポイント増の47.1%だった。不支持率は2.5ポイント増の21.3%。「分からない」は31.6%で9.2ポイント減少した。
 先月末の衆院選で政権を維持した岸田文雄首相に対し、今後の政策実行への期待が一定程度示されたものとみられる。新型コロナウイルスの国内感染者数が急減したことも影響した可能性がある。
 内閣を支持する理由(複数回答)は、「他に適当な人がいない」16.8%、「首相を信頼する」11.3%、「印象が良い」10.8%の順だった。支持しない理由(同)は、「期待が持てない」11.1%、「首相の属する党を支持していない」5.4%、「リーダーシップがない」4.6%の順。
 政府に優先して取り組んでほしい政策は、最多が「年金・医療・介護」69.7%で、「景気・雇用」61.4%、「環境・エネルギー」「子育て支援・教育」がともに44.2%、「新型コロナ対策」41.1%と続いた。「憲法改正」は12.5%。
 政党支持率は自民党が前月比0.2ポイント減の27.2%、立憲民主党が同1.6ポイント増の5.4%、日本維新の会が同3.2ポイント増の4.7%。以下、公明党3.5%、共産党1.8%、国民民主党0.8%、れいわ新選組0.6%、社民党0.4%、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」0.1%だった。「支持政党なし」は同5.7ポイント減の53.1%だった。
 調査は全国の18歳以上の男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は63.5%。 

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第2次岸田内閣の初閣議を終え、記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列中央)と閣僚ら=10日夜、首相官邸
第2次岸田内閣の初閣議を終え、記念撮影に臨む岸田文雄首相(前列中央)と閣僚ら=10日夜、首相官邸

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