景気動向指数、3カ月連続悪化=判断「足踏み」に下方修正―9月 2021年11月08日

 内閣府が8日発表した9月の景気動向指数(2015年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比3.8ポイント低下の87.5となり、3カ月連続で悪化した。下げ幅は1度目の緊急事態宣言下にあった昨年5月(7.1ポイント低下)以来の大きさ。サプライチェーン(供給網)の混乱に伴う自動車の大幅減産が大きく響いた。
 基調判断は、景気が拡大局面にある可能性が高いとする「改善」から「足踏み」に下方修正した。「改善」は今年3月から続いてきたが、景気持ち直しの動きに停滞感が強まった格好。引き下げは2019年8月以来、2年1カ月ぶりとなる。 

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