景気判断、据え置き=輸出は7カ月ぶり下方修正―10月の経済報告 2021年10月15日

 政府は15日公表した10月の月例経済報告で、景気の全体判断を「持ち直しの動きが続いているものの、そのテンポが弱まっている」に据え置いた。新型コロナウイルスの影響で厳しい状況は続いており、減産による自動車の供給不足を受けて輸出の判断は7カ月ぶりに下方修正した。全体判断は9月に下げていた。
 景気の先行きについては、半導体不足や東南アジアでのコロナ感染拡大による部材調達難が深刻化する中、「サプライチェーン(供給網)を通じた影響による下振れリスクに十分注意する必要がある」と警戒感を示した。緊急事態宣言は9月末の期限で全面解除されたが、感染症の動向を「注視する必要がある」と指摘した。 

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月例経済報告等に関する関係閣僚会議に臨む岸田文雄首相(左から2人目)=15日午前、首相官邸
月例経済報告等に関する関係閣僚会議に臨む岸田文雄首相(左から2人目)=15日午前、首相官邸

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