8月機械受注、2.4%減=持ち直し「足踏み」に下方修正 2021年10月13日

 内閣府が13日発表した8月の機械受注統計(季節調整値)によると、企業の設備投資の先行指標となる民間需要(変動の大きい船舶・電力を除く)の受注額は、前月比2.4%減の8393億円だった。2カ月ぶりのマイナスで、内閣府は機械受注の基調判断を「持ち直しの動きに足踏みがみられる」に下方修正した。
 5月から7月までは「持ち直しの動きがみられる」との判断を示していた。内閣府は「企業の計画を踏まえると設備投資需要はあり、足踏みは一時的なものだと期待している」(景気統計部)と説明した。
 8月の民需の内訳は、製造業が13.4%減と5カ月ぶりのマイナス。電気機械や汎用(はんよう)・生産用機械からの受注が大きく落ち込んだ。
 一方、非製造業は7.1%増と2カ月ぶりのプラス。新型コロナウイルス禍の影響で、卸売業・小売業からネットスーパー用システムの注文が増えた。
 官公需と外需などを加えた受注総額は、7.8%減の2兆6502億円だった。 

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