７月経常黒字、２４．５％増＝自動車輸出が活発 2021年09月08日
財務省が８日発表した７月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益の状況を示す経常収支は、前年同月比２４．５％増の１兆９１０８億円の黒字だった。コロナ禍で停滞していた世界経済が堅調に回復する中、自動車関連の輸出が活発だった。
輸出は３７．５％増の７兆２２０３億円。自動車のほか関連部品、半導体がけん引し、５カ月連続のプラスとなった。輸入は原油高などを受け、２９．３％増の６兆５９８０億円。この結果、輸出入の差額である貿易収支は６２２３億円の黒字となった。
輸送や旅行といった取引の収支を示すサービス収支は５８４９億円の赤字。テレワーク推進に伴い関連する外国製品の購入などが増加した。